ひな祭りを含め、日本の伝統行事では縁起の良いものとして食べる伝統料理があります。そのうちの一つとして、ちらし寿司が挙げられます。
ちらし寿司には、えび・レンコン・豆・卵・人参・三つ葉など、色とりどりの色彩鮮やかな具材によって食卓に春を演出します。女の子がいる家庭では特にひな祭りの日に食される事でしょう。
僕の家にも年の近い姉が居ましたので、子供の頃はよく大きめのサイズの寿司桶を食器棚の奥から引き出しては、酢飯と共に各具材を用いて作られていました。
ウチの場合はありふれた具材を用いられていたため、特に何の捻りも無くちらし寿司が振舞われていました。地域によってはカツオやイワシ、あるいはサーモンをちらし寿司の具材として用いられる事もあるようですね。
他にもアボカドを入れる家庭もあるようですが、各家庭によってまちまちのようですね。こういった具材の変化もあるとより日本の伝統文化であるひな祭りを楽しくする事が出来るかもしれません。笑
今でこそ、ひな祭りの定番メニューの一つとしてちらし寿司が位置づけられておりますが、その由来についてはご存知でしょうか?
今回は、そんなちらし寿司の由来について気になった事を調べてみました。
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ちらし寿司とは?
ウィキペディアを調べてみたところ、ちらし寿司には『散らしずし』といった語源が元となっているようです。酢飯の上、あるいは中に様々な具材を「散らす」事によって作られる、寿司の一種の事を指します。
ちらし寿司とは言わず、単に「ちらし」と言う場合もあるようです。
ちらし寿司の由来
ちらし寿司は3月3日を迎える初節句である桃の節句の日に、現代の日本において祝い事として各家庭の食卓に並びます。子供たちの健康を願い食される食べ物で、特に女の子のいる家庭で食べられています。
しかし、知名度があり、また広く食されているちらし寿司ではありますが、実のところひな祭りの日にちらし寿司を食べるという明確な理由は実は無いとの事です。。
やはりお祝いの席で食べられるものですし、今日に至っては伝統料理として定着しているにも関わらず、そのルーツが曖昧であるとの事のようですね。
では、それはなぜなのでしょうか?
ちらし寿司の由来に関する最も有力な説
一つの大きな有力となる由来として、一汁一菜(いちじゅういっさい)令の説が挙げられます。これは、1654年に現在の岡山の備前の藩主であった池田光政が、汁物以外の副食を一品までとする法令を布告した事が元とされております。
その当時大洪水による被害が拡大するのを恐れ、いち早く藩主の池田光政公が布告したものとなっています。質素な食事を心がける事によって、飢饉を事前に防ぐための最善の策であるとも言えましょう。
今となっては様々な具材によって春を彩る色とりどりの食べ物となっており、今日でもひな祭りの日にはちらし寿司が食されています。
元々は食糧不足に備えて質素な食事を心がける必要性から、当時の人々の知恵を絞って生み出されたものであるのかもしれませんね。
ちらし寿司に用いられるそれぞれの具材の意味
ちらし寿司の具材にはそれぞれ意味があると言われています。先ほども挙げた具材のように、春を彩る食材やら海産物などを用いる事で女の子の健やかな成長を願う事となります。
では、それぞれの具材の意味について見ていきましょう。
海老(エビ)
海老
海老には長寿となる事を祈る意味合いがあります。海老の背中が丸まっているため、腰が曲がるまで丈夫に生きるという意味があるとの事ですね。
また、脱皮を繰り返す事から、新しい自分へと生まれ変わる事でも出世を意味しております。
蓮根(レンコン)
レンコン
レンコンは漢字の通り、蓮(ハス)の根っこの部分です。 冬に水から上の茎や葉が枯れ始めた頃に収穫される食用として使われていますよね。レンコンには多数の穴が開いているため、将来の見通しを良くするという意味合いも込め、ちらし寿司の具材として用いられています。
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豆
豆
豆は「健康的でマメに働く」といった意味も込められています。 ちらし寿司には五目豆などが用いられたりしますが、家庭によっては金時豆を入れる家庭もあるようですね。
菜の花
菜の花
菜の花は春らしさを演出します。ゆでた菜の花を酢飯の上に散らします。 カルシウムも豊富に含まれていますので栄養価も高い具材です。
ちらし寿司以外にひな祭りで食べられるメニュー
ひな祭りで食されたり飲まれたりするものです。
・蛤(ハマグリ)のお吸い物
・茶碗蒸し
・菜の花のお浸し
・菱餅
・ひなあられ
・桃花酒(とうかしゅ)
特にちらし寿司と一緒にハマグリのお吸い物が一緒に出される事が多いですよね。
このハマグリには貝殻が互いにピッタリと合さっているという事もあり、「生涯を通して一人の人と連れ沿う」という意味も込められているようです。 実は意外とロマンチックな意味も込められているのですね。
まとめ
明確な由来が無いという点において、伝統料理のルーツを辿ってみるものの、どこか曖昧な部分があるようですね。
とは言え、その由来を辿ると面白い発見があったり、意外な事実を知る事が出来たりもするので楽しいですよね。
ひな祭りは女の子の為の祝い事ですので、男の子にとってはあまり関心のない日となるかもしれませんが、女の子を持つ親御さんにとっては子供の喜ぶ顔を見る事が楽しみなのではないでしょうか?
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