注文の多い料理店のあらすじ/宮沢賢治の代表短編作品

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言わずと知れた宮沢賢治の代表作とも知られている『注文の多い料理店』。

学生時代、読書感想文を書く際などに読まれたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

また、短編作品でもあるため、児童文学として幼いころに親に読み聞かせられた経験があるという方もいるかもしれません。

 

注文の多い料理店は宮沢賢治が生前に出版された唯一の短編集でもあり、今日でも広く読まれ続けています。

 

注文の多い料理店 (新潮文庫)

 

注文の多い料理店あらすじ

物語冒頭では、2人の若い紳士が白い犬を2頭連れて森で狩りを楽しむものの、途中山の空気が悪くなってしまいます。

さらに山の案内人が途中で居なくなってしまい、おまけに連れていた2頭の犬も山の雰囲気によって泡を吹いて亡くなってしまいます。

 

彼らは、連れていた犬が死んでしまったにも関わらず「二千八百円の損失だ」などと、金銭としての価値でしかみていないほど冷淡な人間として描かれています。

そのまま死んでしまった犬をその場に置き去りにし、山道を進んでいくと一軒の西洋風のレストランを2人は見つけます。

 

そのレストランは立派な一軒家で出来ているのですが、玄関前の札にこのような事が書かれています。

 

RESTAURANT

西洋料理店

WILDCAT HOUSE

山猫軒

 

2人は空腹であったため、そのレストランを怪しむそぶりを見せるものの、居てもたってもいられずに入店してしまいます。

中に入ると扉の裏には注意書きが書かれており、店内を進むたびに注文をされるシステムとなっています。

 

青年らはその事に疑問を持つ事になりますが、そのレストランには進むたびに扉があって進まなくてはならない為、自身を納得させつつも次の部屋へと進んでいきます。

 

ところが、始めは礼儀作法の一環として認識していたものの、「壺の中のクリームを体に塗る」「壺の中の塩を体にもみ込む」などと言われ、店の意図に気づき徐々に青年らの顔色が悪くなっていきます。

実は、来店した2人を食べてしまおうと扉の奥で待ち構えている者が扉の奥で待ち構えていたのです。

 

2人はその存在に気づき、すぐさま逃げようとしますが、扉はピクリとも動かずその場であたふたし泣き出してしまいます。

それがあまりにも恐怖のあまり、顔がくしゃくしゃの紙屑のようになってしまう程です。

 

とそこに、先ほど亡くなってしまったはずの犬が扉を突き破ってき、次の扉の奥に潜んでいる『何か』に対して一吠えした後、飛んで入ります。

その後、犬が向かって行った先からガサガサと声がしたかと思えば部屋が煙のように無くなって消えてしまい、2人と2頭の犬は草の上に立っていました。

 

2人は無事に生還する事が出来たものの、恐怖のあまりクシャクシャになってしまった顔は元に戻らず、東京に帰ってきても元には戻りませんでした。

 

読後の感想

飛んで火にいる夏の虫。とでも言うのでしょうか?

その青年らが入店したレストランというのは実は頃合いの人間を食べるためにおびき寄せる罠だったという事です。

空腹で注意力が鈍っていたとは言え、気づいた時には手遅れとなっていました。

 

最終的に物語の結末では、冒頭部で亡くなってしまった犬を冷淡に見捨てた2人でありながらも、従順にも救いの手を差し伸べてくれます。

一般的に犬は主人に従順な性格と言われていますが、どんな扱いをされようとも主人の身に危険が及んでいるのであればすかさず身を挺してでも主人を守ってくれるようです。

 

2人は犬によって命は助かり、生還エンドにも思えてしまうものの、二度と元の顔には戻らない人生を今後歩まなければならないというバットエンドと捉えられてもおかしくはない作品ですよね。

当然の罰と言えばそれまでですが。

 

ちなみに余談ではありますが、僕は犬を飼っています。果たして僕の身に危険が迫った際に助けてくれたりするのでしょうか…?

 

なんとも皮肉と言いますか、冷淡にも見捨てたはずの犬に助けられ、今後もクシャクシャの顔で生きていかなければならないという結末になっております。

『注文の多い料理店』という作品からは、人間の自然に対しての一つの教訓として傲慢さを表している物語であるとも捉える事が出来ます。

 

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