あなたは『チーズはどこへ消えた?』という物語をご存知ですか?
ビジネス書としても用いられる事もあり、単純な話でありながらも世の中の変化を敏感に察知し、世渡りをしていく為に必要な考え方が書かれています。
この物語には2匹のネズミと2人の小人が登場する物語で、子供にも読めるようで分かりやすく、ページ数も少ないのですぐに読み終える事が出来ます。
発売が2000年の為、16年前のものでやや古い本ではありますが、今でも十分に読む事が出来る本なので、未読の方は手に取ってみてはいかがでしょうか?
今後の変化に対応していく為の一つのバイブルとして読み込める一冊です。
チーズはどこへ消えた?あらすじ
ネズミの名は「スニッフ」と「スカリー」、小人は「ヘム」と「ホー」。
これは2匹と2人は食料となるチーズを手に入れる為に迷路で探しまわるというお話。
チーズを得るという事は食料を得る為に必要な事であると同時に、
「チーズを得る=幸せになる」
という事に繋がってきます。
一方で、そう信じている彼らにとってお互い共通点はあるもののそれぞれ少し異なる思いが見て取れます。
2匹は動物的本能である食欲を満たすため。
2人は食料を確保すると同時に「成功」を獲得するため。
ネズミのスニッフとスカニーは単純な知能の持ち主なので、本能の赴くままにチーズを追い求める性質。
鼻が利くため、行き当たりばったりではあるものの本能的に行動力が優先されます。
非効率ではあるものの、結果的にチーズに辿り着く事が出来る事が出来るので、必要な能力であるとも言えます。
一方で小人のヘムとホーは「成功」という体験は賞賛の的となり、喜ばしい事であると同時に時としてそれが足かせとなり得てしまう事にも繋がってしまう。
それは良くも悪くも行動を促すという点では動機となり得てくるものでもあります。
高度に発達した頭脳によって、試行錯誤の末、かなりの確率でチーズに辿り着く事が出来る。
しかし、ここで物語に焦点を戻すと、彼らの行動欲求である動物的本能と、人間の経験則に基づく思考の対比というものは面白いです。
単純な思考の持ち主と複雑に物事を考えられる思考の持ち主。
両方の視点を客観的に眺めていく事によって、煮詰まって身動きが取れなくなってしまった際に新たな気付きが得られるかもしれません。
世界は常に変化していくということ
人は「変化」というものを基本的には嫌う傾向があります。この物語の登場人物である小人も同じ事を話しています。
基本的に人は変化をする事を嫌う傾向があります。
なぜなら、先が見えないという事に恐怖感を抱いてしまうため、出来るだけその場で安住する事を望む傾向があります。
変化の多い中、どのような選択をすればいいのか、乗り越えていく為に必要な心構えが書かれているので参考になります。
経験によって試行錯誤していき最善の策を練っていく事が出来るという点で人は優れた生き物なのかもしれませんが、それは時として足枷にもなり得てしまいます。
そういった思考にがんじ絡めになった際は一度頭をリフレッシュして物事をシンプルに考えていく必要も出てきます。
変化に対応すべく、柔軟な思考というものが生きていく上で不可欠なのです。
読後の感想
この「チーズはどこへ消えた?」はビジネス書として扱われていますが、寓話調で書かれているので子供から大人まで幅広く読まれる事が出来ます。
一時間程で読めるので人によってはボリューム感が少ないとも捉えられると思いますが、忙しくて手が離せない時や、ややこしく物事を考え過ぎている時はこういったシンプルな方が頭にすんなりと入ってきやすいです。
複雑に物事を考えられる頭脳を持ち合わせてしまった為にがんじがらめで身動きを取れなくなってしまった際には一歩引いて物事を単純化して考えてみる事も良いと思います。
人生の岐路に立たされて悩んだとき、そういった複雑さと単純さ、その両者を遠近法で見立てて世の中を見渡してみてはいかがでしょうか?
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