近頃デジタルに浮気もしていましたが、やはりアナログの感覚の方がしっくりくるなと思うので感覚を鈍らせないようにしたいと思っています。
アナログの良さというのは捨て難く、費やしてきた時間も長いため、これからもアナログを手放す事無く描いていく事になると思います。
最近ではボールペンでの一発描きというものにも挑戦しましたし、展示会で発表する作品などでも未だにペンで描いたものを出展もしています。
やっぱり、今でもペン画は楽しいですからね。
ちょっとした落書きから製図やイラスト、本格的なアート作品まで描く事が出来る画材でもありますし、用途の幅がとても広いです。
ただし、一度描いてしまえばほとんど修正が出来ないので、(厳密に言えば砂消しゴムを使用する事で消す事が出来なくも無い)そういった緊張感の中での制作というのはそれなりに刺激的です。
この記事では僕が普段から扱っている道具のペンについて、過去に描いたイラストを踏まえつつ、個人的に使い慣れてて良いなと思っているペン&書籍について紹介しております。
これを読んでいるあなたにペン画の魅力について少しでも伝わってもらえれば幸いです。
<スポンサーリンク>
ペンで描く事にハマっています !

ペン画 猫
(以前、依頼されて描いた猫です)
僕がペンで描くようになってから4〜5年くらいが経つと思います。
それまでは水彩画や鉛筆画を描いていましたが、画家の池田学さんの作品を見てから影響された事もあり、ペンで描くようになってきました。
池田さんの場合ですと、丸ペンを使ってカラーインクで描かれているそうですが、初期の頃の作品ではモノクロで描かれている作品もありますので、ペン・ボールペン画を描かれる際にも非常に参考になると思いますね。
やはりペンだと細かい所まで描けるという所が良いので、鉛筆画のような繊細さはありませんが筆圧で濃淡を数段階変える事も出来ますね。
僕が愛用しているペン
ペンで描く前にシグノ(Signo)、ハイテック(Hi-Tech)などといったボールペンから色んなメーカーのペンを使ってきましたが、中でも僕が愛用しているペンはPIGMAというペンですね。主に製図を描く際に使われており、水性でありながら耐水性も兼ねているペンです。

PIGMAペン
このペンですね。
値段は一般的には一本200円とされていますが、世界堂などの画材屋さんで買うとかなり安く済みます。(大体170円ほど)
(※追記:2020年9月時点ではAmazonでの購入をする際は一本当たり280円となっております)
まとめ買いをした方が結果的に安く済むかもしれませんね。
また、他のペンに比べると若干値段も高いという事もあり、ペン先がしっかりして滲みも少ないため、初心者から上級者の方までおススメです。
顔料もインクの中に含まれている為、日持ちもかなり良いですので、作品として描いて部屋に飾っておくのも良いでしょう。
太さの種類

PIGMAペン種類
太さの種類は結構ありますが(約10種類)、0.05〜0.5mmの太さがあれば大抵のモノは描けてしまいます。
もちろん、1mmという太めのペンもありますが、そちらはお好みで選んでみても良いかもしれませんね。
また、耐水性のペンなので、水彩絵の具と掛け合わせて使っても滲まずに自然な仕上がりとなるので、合わせて使う事も出来ます。
僕が知っている中で一番細いPIGMAペン

PIGMAペン 0.05
中でも一番細いのがコチラ。0.05mm 。
メチャクチャ細い。。。
どれくらい細いのかを見るには、実際に購入してみてからのお楽しみにしてください..w
少なくとも今まで使ってきたペン・ボールペンの中でもトップクラスの細さである事は間違いありませんね。
<スポンサーリンク>
PIGMAを購入する際の注意点
ちなみに、このPIGMAペンを購入する際に注意してもらいたい事があります。
世界堂などといった画材屋さんには大量にストックが補充されているのですが、中には色が違うものが紛れている事があります。
それがこちら。

PIGMAペン
一見してみると普通のものと同じようなペンなのですが、先端の部分の色が違います。

PIGMAペン
大体が同じも場所に置いてあり、僕自身PIGMAペンは黒一色しか無いという先入観もあったため、まんまと間違えて購入してしまった経験がありました。。
画材を買う際(特にペン)は、一度中身を確認してから買うようにしましょうね(汗)
カラーバリエーションが豊富
補足になりますが、PIGMAペンは色のバリエーションはいくつかあるみたいで、黒・赤・青・緑・オレンジ・茶色・ローズ・紫の8種類だそうです。
調べたら思っている以上に色のバリエーションがあるみたいですね。
コチラからPIGMAペンの購入が出来ます。
こちらは太さが違う10種類のペンのセットとなっております。
用途毎に使い分けてみてください。
ペンで描く際に参考になり得る書籍
追記でおススメ本の紹介もしておきます。
ペン画の描き方について詳しく書かれている本。線の描き方であったり、扱い方のバリエーションが豊富にありました。掲載されている挿絵も繊細なタッチで描かれているため、ペン画の魅力を引き出しています。
すでにデッサンが出来ている前提で描かれているものもあるため、絵の初心者の方にはやや適していないかもしれませんが、長期間読み込む事が出来るという点では優れています。
【スポンサーリンク】
【新装版】ペン&インク
ペンの技法からタッチの種類までかなり詳しく書かれている本。個人的に言ってしまえばかなりお気に入りの一冊です。
作例ページに掲載されている挿絵に関してもプロが描いたものとされるものも数多く掲載されていますので、作品or画集として眺めるのも良いかもしれません。初版は20年以上前に発行されたものではありますが、現在でも参考になり得るものであると思います。
【補足】レビュー記事はコチラ
ペンで描く ~スケッチから細密描写まで~
コチラの本を購入した訳では無いのですが、古くからあるものですし、Amazonでの評価も高く名著とされる一冊ですので紹介させてもらいます。
先ほどの「ペン&インク」と同じくマール社から出版されています。Amazonのレビューを読む感じですと、やはりこちらの本にも掲載されている作例に関してもかなりレベルが高いようですので、初心者の方にはやや手の届かないものであるかもしれません。
とはいえ、お手本あるいはご自身のバイブルとして長期に渡って所持しておくに値する書籍である一冊なのかもしれませんね。
ペン画のすすめ
ペンの使い方の「いろは」について丁寧に書かれている為、初心者の方にはとてもありがたい一冊だと思います。
ただし、作例を含め全編通して風景画で構成されているため、動物画や人物画を描きたいと思っているのであれば、そこまで適する内容では無いと思えます。
もちろん、ペン画の技法書なのでペン画全般に通じるものではあるのですが、どちらかと言えば風景を描きたいと思われている方や、外出先や旅行先でササッとスケッチを描きたいと思っている方用の一冊なのかもしれませんね。
はじめてのゼンタングル
デッサン力にそれほど自信がなくてもペン画アートを始められる本。以前、僕が所属しているFacebookグループでゼンタングルで描かれている方がいました。
当時は僕は初めてゼンタングルという言葉を知ったんですが、(聞いた事がなかった..)どうやらアメリカ発祥のものらしく、誰でも簡単にアート作品を描けるというコンセプトの元、編み出されたものらしいです。
なので割と最近になるのかな?ペン画は描き始めるとクセになってくるものなので、入門書としてデッサン力が必要の無いゼンタングルを始めてみるのも良いかもしれません。
ベストセラー1位と、Amazonでも人気の書籍ですので興味がある方はどうぞ。
【スポンサーリンク】
まとめ
今回はペンで描く際におススメの画材について紹介しました。
やればやる程、ペン画の世界は奥が深いのですが、今後もペン画の良さについて伝えていければ良いかなと思います。
僕自身、今でもペン画で作品制作をしたりイラストを描く事が多かったりします。
特にボールペンを含めペンというのは身近に存在するものでもありますからね。
それゆえ心理的なハードルも低く、他の画材に比べて初心者の方でも気軽に扱う事が出来る画材でもありますので、「これから絵を描き始めてみたい」と思っている方や「油絵や水彩絵の具は難しいイメージがあるから気軽に絵を描く事が出来る画材が好ましい」と思っているのであれば、これを機にペン画を始めみてはいかがでしょうか?
コチラの記事もおすすめです
『デッサンのはじめ方』まとめページへ
<スポンサーリンク>
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。