こんにちは。
作家活動をしてから早1年半が過ぎようとしています。
僕の場合、細いペンやインクを使って絵を描いているのですけど、その作風からか我ながら時間のかかってしまざるを得ないものを作っているなぁと..いつも思います。苦笑
(ちなみに作品はこちらのページでまとめています)
作品作りをしていく上で苦労話と言うか、そういうのあまり面白くは無いかなぁとか思いますけど、個人的に活動を始めてから現在に至るまで感じてきた事をまとめてみようと思いました。
自分でも「今後その都度振り返ってみようかな」と。そういった意味でも書いてみようと思いました。
何かしら感じてもらえるところがあれば幸いです。
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目次
「お金」という基準で考えてしまうと描けなくなる
以前まとめサイトか何かで見たのですけど、画家としても活躍しているタレントのジミー大西が自身の作家業を「時給換算にしたら300円くらいだった…」と思ってしまったらしく、それを知って絵筆をすべて折ってしまったような。
うん、正直分からなくもないですその気持ち。笑
こだわりを持って手掛ければ手掛ける程時間がかかってしまいますし、昼夜問わずひたすら家に籠って制作をしていることだってありますからね。
「夜描き始めて気づいたら朝になってた」という事もザラにありますし、絵の具やインクの渇きが上手くいかず時間がかかってしまう事だってありますからね^^;
商売として絵を売って生計を立てていこうとする考えはやっていれば自然な流れにもなってくるのだと思いますけど、人気作家ならともかく毎回絵が売れるかどうかってのはそうそうないみたいですからね。
人によっては一枚何十万という値が付く人も居ますし、それこそトッププレイヤーになると億で取引される人も居たりもします。
しかし現状、それ以外の大半の人は作品が売れるまでに時間がかかってしまうか全く売れないかになってしまうのかなぁと。
そこで運よく作品が認められたりでもすれば道は拓けてくるのかもしれませんけどね。
軌道に乗るまでは何かしら収入源を確保しておく事
スタートラインが無名であればまぁ、まず作品は売れないでしょう。笑
作品うんぬんよりも、その人の人柄や活動内容などが加味されて来れば購入してくれる人も居るみたいですけど、実績も何もない状態であればあまり期待しても仕方の無い事かもしれません。
ですので正直初めから「作家一筋!」で行くのは無謀と言うか命知らずと言うか。。。
やはりそれなりにファンが出来るようになってくるまではある程度の収入源となるものがあるに越した事はありません。
誰かしら支えてくれる人が居たら良いのかもしれませんけど、それはその人の人徳とかにも寄ってくる事だと思います。
作品を作る際に頭を使わないとダメ
個人的には割と強く思うかなぁと、この頃思います。
たぶん、活躍されている方とかは表には出さないのかもしれませんけどものすご~く頭を使って描かれているのかなぁと、そう思ってしまいます。
たまたま型にハマってしまってそれで軌道に乗っている人もいるかもしれませんけど、やっぱり見られるという事は何かしら感じ取ってもらいたいがためにアレコレ思考を巡らせる事になるのだと思います。
頭を使うと言っても人それぞれ作風も違うので一概には言えないんですけど、人を感動させたり心を揺さぶる作品を作るためにも色んな所にアンテナを張っていく必要はあるでしょうね。
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時々作品を作る事が嫌になる事もある
はい。これは愚痴ですね。苦笑
中々売れない時期が続いてしまうとどうしてもネガティブな思考に陥ってしまう事があります。
わざわざ数万~十数万円なりと出展料を払ってグループ展なり個展なりを開くわけですから。。。
DM(ダイレクトメール)を友人・知人らに送る為にハガキ代もかかってしまいますし、それ以前に絵の具・紙・キャンバス代などの材料費もあるので、色々と言ってしまえばキリがありません。
もちろんお金をかけたから良い作品が出来るとは言えませんけど、お金をかけるという事はそれだけ覚悟の表れでもあるので、やはり見る人はそこを見てきたりもしますからね。
でまぁ、あわよくばその分を回収出来たらなぁと…そういう風に思う事もあるかもしれませんが、特に初めのうちはそういった期待をしない方が良いと個人的に思いますかね。
売れなくて当たり前。売れたらラッキーとしか言いようがないというか。。。
長年画廊を経営している人でもいつどの作品が売れるか分からないとの事ですし、ゴッホのように生前は絵が全く売れない作家もいるわけですし。
先ほども言ったように、「お金を稼ぐ」という所に主軸を置いてしまうとそれが叶わなかった時の落ち込み具合も多いのかなと。
それが嫌になってしまう原因にも繋がりかねないので、行き詰らないようにどこかしらゆとりを持って取り組むことが出来れば良いのかもしれません。
もし腐ってしまってもやり続けられるかどうか
たぶん、これに尽きてしまうのかなぁ。。
やはり絵だけで食べていける人は東京藝大を首席で卒業して様々な賞を受賞している人であったり、ギャラリーのオーナーに見初められて活動の幅を広げていけたりする人だったり、あとはコレクターの方に気に入ってもらえる作品を作っていたりと、実力もそうですが同時に運が必要だったりもするでしょう。
それだけ絵で食べていけるようになるにはごく少数の限られた人だけになってしまいますし、その他大勢の人は大学で教鞭をとりながら制作活動に打ち込んだり、仕事やアルバイトなどをかけ持ちにしている人の方がほとんどみたいですし。
今も昔もパトロンでも居ない限り、絵を描き続けてそれが必ず売れるという確証はありません。
それでもやり続けていけるという事はその人の人生そのものを賭けて取り組んでいるとも言えるのだと思います。
仮に作品を作る事を辞めても誰も困らないという事
辛口かもしれませんが、詰まる所そういう事だと思います。
..まぁ先日、ある画廊関係者の方が呟いていた事をそのまま言ってみただけなんですけど^^;
絵画を含め、作家というのは誰から強制された訳でも無く、大半は自らの意志で始めたようなものだと思いますので、それはある意味自己責任というか…、それで上手くいかなかったとしても誰かを責める事は出来ません。
要は「やりたいと思ったからやっている」のであって、言い換えれば「辞めたくなったので辞める」とも言ってしまう事だってできますからね。
ちょっとジャンルが違うんですけど、アイドルのスマップみたく25年も第一線で活躍しているような人達が活動を辞めるとなればもの凄いニュースになったりファンの方の惜しむ声も数知れません。
(ある意味事件と言うか、すごかったですよねー)
一方で活動を始めてまだ間もない方だったり、それほどファンが付いていない人であれば「あれ?もう活動していないんだ…」と、冷ややか~な感じになりそう。苦笑
芸能人で言えば「干された」とか「消えた」とか、そんなイメージなんでしょう。。。
でも、それだけ続けていく事って難しい事なんだなと思わされます。
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詰まるところ美術って…
現代作家として海外でも活躍している会田誠さんによりますと、「美術とは、見る事で得られる快楽を刺激するサービス業」とご自身のドキュメンタリー番組(だったかな?)でおっしゃっていましたが、まぁ、ドライに考えてしまうとそうなってしまうのかなぁと。
作品に対しての作者の思い云々というのは作品を手掛けているとそういった感情は無くはないのですけど、「それはそれ」というか、たぶんそういった割り切ったものが無い限りその先の表現を追求していく事は難しいんじゃないなかと思われます。
やはり人に観られる訳ですから。
独りよがりの絵であれば自己満足で済むかもしれませんが、それだと作品は売れませんし、結局は趣味の領域で留まってしまう事になってしまいます。
で、さらに購入したいと思われる作品というのにはそれだけの「魅力」と言いますか、やっぱり何かしら心揺さぶられるものがあるのでしょう。
なおかつそれをお金を払ってまで欲しいと思われるのであればそれは作家冥利に尽きるのかもしれません。
まとめ
長々となってしまいましたが、まぁ、あくまでも個人的な感想と言いますか、思った事を書き連ねたので、そこまで真に受ける必要も無いと思いますw
その人の何かしら秀でた魅力があればそれだけでも上手くやっていけるのかもしれないですけど、やはりその人次第なところもあるのかなぁと。
人によってアプローチの仕方も変わってきますからね。
それに参考になるかどうかという視点よりも体験記というか、個人的な実体験を通して思った事を書き連ねたので、まぁ一つの例として見てもらえればなと思います。
今も昔もそうなんでしょうけど、作家としてやっていくというのはあまり容易とは言い難いものなのかなと思えてしまいますし。
もしこれを読んでいるあなたがこれから作家活動をしていこうと思っていたり現在活動をしているのであれば何かしら感じ取ってもらえるところがあればなと思います。
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