極端な話、鉛筆デッサンは白から黒までのグラデーションの濃淡を用いるだけでデッサンをする事は可能です。
たとえば無機質なモチーフであったり、陶器やプラスチック素材のモチーフを描くのであればそれだけでもデッサンする事が出来るかもしれませんね。笑
モノクロ写真と同じで色みが無いですし、デッサンをはじめ、絵を描いていく過程では鉛筆でのデッサンというものは誰しもが通る道になってきます。
それだけ基本的な事ですし、鉛筆デッサンをしていく上で必ず付きまとってくる課題でもあるので、是非やっておきましょう。
基本的には10~15段階の鉛筆の濃淡を作り出すことが出来てくれば、特に描けないモチーフというものは無くなってくるものだと思っています。
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まずは一つの鉛筆でグラデーションを作る
デッサン用の鉛筆はH・HB・F・B系の硬さの鉛筆がありますが、どのメーカーも大体10~17,8種類の鉛筆を取り揃えています。
そんな中でも使用頻度も高く、個人的におススメの鉛筆の硬度はHB~2Bの鉛筆ですね。
なぜかと言うと、一本の鉛筆で出せる白~黒の色相の幅が広く、使い勝手が良いという理由です。
他にも色んな種類の鉛筆を試してみましたが、H系の鉛筆だと光沢が出すぎてしまい、黒を作るにもかなり苦労します。(特に2H以下は薄いグレーが限界)
また、4B以降の鉛筆となると今度は逆に粉っぽくなってしまうため、綺麗なグラデーションを作れずにモッサリとした印象になってしまいます。
理想としては全部の鉛筆で白から黒のグラデーションを全種類の鉛筆で一通り仕上げておく事ですが、上記で挙げた種類の鉛筆を使ってグラデーションを作れるようになればある程度はカバー出来ます。
とりあえず、経験上一番おススメなのは2Bだと個人的に思っているので、まずはそちらで一度試してみてください。
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グラデーションを作る
まずは先ほど述べたように、2Bの鉛筆(できれば)を用いてグラデーションを作ってみましょう。
ちなみに、個人手金おすすめの鉛筆メーカーはハイユニです。
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なるべく良いメーカーの鉛筆を使うに越したことはありませんが、手元に無いのであれば今すぐ使える鉛筆で構いませんので、そちらでやってみましょう。
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紙はコピー用紙で構わないので、なるべく10段階程度の色相を意識しながら描いてみましょう。
まずは一番白い部分と黒い部分を描き、その間を埋めていきながら最終的なバランスを整えていくといいでしょう。
なるべく、色と色の間が抜けないように気を付けつつ、綺麗なグラデーションを作れるようにすることが望ましいです。
まとめ
鉛筆の濃淡によるグラデーションを作るという作業は、一つの基本的なトレーニングのようなものですね。
野球で言えば素振りと同じようなもので、グラデーションを作る作業が上手ければデッサンが上達するというわけではありません。ただし、こういった日々のトレーニングとしてグラデーションを使いこなすという事は今後のデッサンにも生かしていく事が出来ます。
作品のテイストによっては薄い色味のものもありますが、濃い色味を作れるようにしておくことで作品の幅も広がってくるでしょう。
「大は小を兼ねる」と言ったところです。
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