デッサンをしていく上で、様々なタッチを駆使しながら描き進めていく事になります。特に、まだデッサンを始めたばかりの方はデッサンで使えるタッチの種類はほとんど持っていないと言えるでしょう。
デッサンの枚数を重ねていくことによって、いずれ様々なモチーフを扱う事になりますし、その都度デッサンのタッチも変えていく必要があります。タッチの変化によってモチーフの質感であったり、絵の全体な空気感や印象も変わってくる事に繋がってきますからね。
デッサンの上級者である程扱えるタッチの種類を多く持っているので、デッサンの上達を目指す上で後々役に立つものであります。
料理でいうと「下ごしらえ」の部分に当てはまるものですね。(具材の切り方に当たるイメージ、あるいは味付けの部分)
最終的に出来上がった料理の印象も変わってしまいます。
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様々なタッチを紙に描き出してみる
これはモチーフをデッサンしながら同時進行でやっておくといいでしょう。
タッチの種類だけを増やしたところでデッサンが上達しない事と同様に、漠然とデッサンをするだけでもある程度のデッサン力までしかつかないという事です。
デッサンのみを続けることで最低限のカタチ捉え方であったり、明暗の捉え方を鍛えることが出来るかもしれませんが、その先の「質感」を追求していく過程で伸び悩んでしまう事に繋がってしまいます。
ですので、自分で使える「鉛筆の線のタッチのストック」を自分なりに紙に描き出してみて、表現の幅を広げるべく試行錯誤を繰り返し行っていきましょう。
こういった訓練を続けておく事で、自分好みのテイストに自由自在に描く事が出来たり、独自の世界観を創出していく事にも繋がってきます。
また、初めのうちは自分の中にまだ扱えるタッチのストックがほとんど無いので、自分の好きな画家やイラストレーターの作品集などを元に、まずは模倣から始めて吸収していく事にしましょう。
このように、自在なタッチを扱えるようになってくると仮にどんなモチーフが出題されたとしても対応する事が出来ます。
「金属の表現はこのタッチを使おう」
「植物を描く際は、このタッチ」
「毛並みのフサフサした表現は線を組み合わせて描くことにしよう」
など、経験を重ねていく事で、自然と表現をしていく事に繋がってくるので、それが独自の「味」となり、他人には出来ない唯一無二のデッサンをする事が出来るのです。
まずは自分の頭で考えてみて、思いつく限りの線のタッチを紙に描き出した後に、色んなタッチを使う方々の技術を盗んでいきましょう。
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