デッサンをする際は、普段鉛筆を使用する場合と持ち方が変わってきます。
文字を書く訳でなく、絵を描く訳ですから(それも場合によっては大きなサイズ)普通の持ち方では時間がいくらあっても足りません。
今回紹介する鉛筆の持ち方は、広い面を塗るやり方から細かい繊細なタッチを描く際に必要な持ち方を解説していきます。
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鉛筆を寝かせて描く
鉛筆の削り方動画でも解説したように、デッサン用の鉛筆は黒鉛があらわになっております。
なぜかと言うと、より大きな面を塗る為に効率よく塗る事が出来るからです。
黒鉛の面で塗ろうとするとモッサリとした印象になりますが、調子を取る(色を塗る事)際はラクに塗る事が出来るでしょう。加えて力加減によって色の濃淡を調節出来るため、明暗バランスを整えるという意味でも扱いやすい描き方となります。
また、2枚目のように腕の力を使う事で、長い線を引く事も出来ます。デッサンをする際は木炭紙判など、大きなサイズの画用紙などを扱うため、長い線を引く機会が多くなります。
そういった際に練習しておくと良いでしょう。
鉛筆持ちで描く
細かい部分であったり、エッジを利かせて描きたい場合は鉛筆持ちをして描いた方が良いです。
スピード感があり、勢いのあるタッチの線を描く事が出来るので、部分的に際立たせたい場合に使うと良いでしょう。
より繊細なタッチを求められる日本画などでは多用されますが、一方で、明暗をとる事が出来ていないうちはあまりこの使い方は多用しない方が良さそうです。
木の部分を大分削ってしまったため、初めは持ちにくいかもしれませんが、数をこなしていければ自ずと慣れてくるでしょう。
腕の力を使って描く
デッサンをする際は木炭紙版や、B2サイズ以上のキャンバスを扱うため、腕の力も使って描く事になります。
右利きの場合、線を描く際は基本的には左から右に線を引きます。
なるべく意識しておきたい事は長めの線を引く事があるため、まっすぐと綺麗な線を引けるようにマスターしておきたい所です。
腕の構造上、右利きの場合は弧を描くように右下がりになる傾向があるため、右ナナメ上に向かって描くように、気持ち心がけておきましょう。
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小指を使って描く
小指を軸に、弧の線を描く際に使えるテクニックです。コンパスの代わりとなるので、ラクに線を引く事が出来ます。
先ほど長い線を引く為には腕の力が必要と言いましたが、小回りの利く短い線で描く際は持ち手の小指でバランスを取りながら描いていきます。
あまりやり過ぎてしまうと指の油で画面を汚してしまう事になってしまうので、ここぞという場面で丁寧に塗る際に使うようにしましょう。
両手の指を使って描く
持ち手と逆の手の人差し指をガイドとして使う描き方です。まっすぐの面を素早く塗る際に使えるテクニックとなります。
また、面を塗る際は先ほど解説した通り、鉛筆を寝かせて描く事で塗る事が出来ます。粗い面などを塗る際はさほど気にする必要はないかと思われますが、工業製品などの人工物を塗る際は端っこの部分にまで神経を尖らせておきたい所です。
丁寧に面を塗る為にもう片方の指を使ってきれいな面を塗る事が出来ます。
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