今回は立方体の影の落ち方について見ていきます。
立方体(キューブ)は基本となる造形の一つです。全てのカタチのベースとなってくるので抑えておきましょう。
複雑な形から入るとややこしく考えてしまう恐れもあるので、まずは単純な形態から抑えていく必要があります。
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立方体を描く
厳密に寸法まで測る必要はありませんが、誰が見ても立方体だと理解出来るように線を描く必要があります。(正確には、2点透視図法を用いる事になりますが、ここでは割愛させてもらいます)
イメージとしては、一辺が10センチの立方体を想定して作成しました。
影の落とし方
デッサンをする上で基本、影は単一光線(太陽光など、光源が一つのこと)として考えます。
光源が多すぎると画面の中でちぐはぐとなってしまい、統一感の無い絵になってしまうからです。
単一光線の影の落とし方は全て平行です。
今回はやや前方から光が当たるという想定をしております。
単一光線の影の落とし方は全て平行です。
今回はやや前方から光が当たるという想定をしております。
影の落とし方ついて
立方体をフレーム(枠組み)として見立てていくと、このように影が落ちるのだと分かります。
影がイマイチ分からないのであれば、一度透明な状態を想定して考える必要があります。
立方体の上蓋の正方形が影として地面にそのまま落ちてくるカタチ(黄色の部分)となってきます。
床に落ちた点と、床面に設置してある点を結んであげると、そこから六角形の影が見えてきます。
地面に投影された影に焦点を当てると、立方体の場合影が六角形ということが分かります。
普段は物体に隠れてしまっていますが、目に見えない所で影として存在しています。
影を攻略していく事で、立体を意識したデッサンをする事が出来るのです。
塊として見るのではなく、フレームとして考えると裏側の影も見えてくるので、それを理解した上でデッサンをするようにしていきましょう。
これはすべてのデッサンに通じる事でもありますからね!
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光と影を意識しながら立方体を描き込んでいく
立体物をデッサンをする場合は、手前が濃く、奥に向かうに連れて色が薄くなります。
空気遠近法などといった技法が関係してくるのですが、ここでは奥に向かう事によって淡くぼんやりとするものだと覚えてもらえれば良いです。
光が当たっている部分は手数を少なめにし、影の当たっている部分を手前から徐々に濃く色を塗っていきましょう。
床面を描き込む事によって存在感を出す
モノの存在感を出す為には、床面との関係性が必要となってきます。そうでないと、影自体の効果も発揮する事が出来てこないからです。
床面とモノとの設置点などを描き込む事で、あたかもそこに立方体があるという事が認識する事が出来るのです。
空中に浮かせたり、空想的な絵を想定して描かないのであれば、床面は絶対描きましょう!
gifアニメで色んな影の落とし方を理解する
色んな角度から立方体の影の落ち方を見ていきます。
動画としてイメージしていく事で、実物を見なくても立方体を描ける事を目的として作りました。
参考にしてもらえれば幸いです。
uploaded by yatamada on GIFMAGAZINE
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まとめ
塊と透明な立方体の二つを用意したので、それぞれを見比べて影の落とし方を理解しておきましょう。
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