以前から描いていたふくろうのイラストの制作過程をまとめておきます。
今回は、カラーインクを使い始めた頃に描いたもので、やや慣れない所もありましたが制作をしたものをまとめます。
(※画像をクリックすると別タブで大きめのサイズをご覧になれます。)
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ふくろう制作過程
まずは下書きの段階。
ペン画は精度を要する技法であると個人的には思っているので、下書きの段階においても力を入れておきました。
明暗に関しては後々汚れてしまうため、出来るだけ鉛筆では描き込みません。
大まかに色の配置やバランスを把握しておくために描く程度に留めておきます。
ペン入れ
まずはふくろうの羽根などを表現するべく、固有の色となる黄〜セピア系統の色で描いていきます。
細かい作業の為、ついつい一カ所を重点的に描いてしまう事もあるので、なるべく固執せずに広く塗り進めていく事を心がけます。
背景を描いて栄えさせる
ふくろうを際立たせる為に背景を黒で塗りました。
羽毛が薄いグレーであったり、ほぼホワイトに近い色合いの部分もあるため、白抜きをしつつ、描き進めていきます。
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休憩も挟む
翼の部分にも徐々に手を入れていきます。
この辺りから徐々に明暗バランスが崩れ気味になってきたので、休憩を挟みつつも全体のバランスを見ながら描いてく事を心がけました。
長時間描き続けていると、画面を引いて見る事を怠りがちになってします。なのである程度描き進めていく事が出来たら、こまめに休憩を挟みながら描いていく事をおススメします。
仕上げ
生き物を描く際にはやはり「目」が大事だと思います。やはり目に力が入っているのとそうではないとでは、出来上がった際の印象が大きく異なってきてしまいます。
描き過ぎるとあまり良くはありませんが、かと言って弱々しい印象になってしまうと良く無いので微妙な力加減が必要になってきます。
完成
製作期間は1か月程度でしょうか?
細密画の場合、「精度>スピード」であるので、じっくりと取り組む必要がありました。
最終的に完成の着地点をどこに置くかによってクオリティなども変わってくる事でしょう。最終的にどのように仕上げるかは制作者の美意識であったり、コストパフォーマンスであったり人それぞれになってくるものだと思います。
そういった現実的な事との兼ね合いをしながら上手く描いていけるといいですね。
今回使用した画材
付けペン
ペンに関しては漫画家などが使う丸ペンを使用しています。使用する際はペン軸にペン先をセットして使います。
丸ペンの中でもゼブラのメーカーを使っているので少々割高ではありますが、とても質が良いので重宝します。100本セットで買った方がお得ではあるので、本腰を入れて描くのであればその方が良いかもしれません。
カラーインク
色々と試行錯誤をした結果、カラーインクを使うに当たって、ドクターマーチンのラディアントを使用しました。
ラディアントは発色が良く、水性なのでインクの伸びが良いですね。ただ、保存には適していないので、長期間紫外線にさらされる場所には置かないように気をつけて保存しましょう。
その点、ピグメントであれば粘着性があるものの保存には適しているので、一点物の作品として手掛けるのであれば、ピグメントの方が重宝する事となります。
ケント紙
紙に関してはミューズ紙とカラーインクの相性が良いと感じました。
僕はA4サイズで描く事が多いのですが、初心者の方でもちょうど良いサイズかなと思われます。
まとめ
ペン画は一枚に時間がかかってしまう事もありますし、また、持続的な集中力も必要であるので、これまでに未完で終わってしまっているものが数える程あります。苦笑
これはある種自己満足的な所もありますが、それはそれで、楽しく描けたらいいかなと思っていますね。
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